分野紹介

感染症健康危機管理学分野は、世界中で新型コロナウイルス感染症が感染拡大を繰り返す中、2022年に東京医科歯科大学大学院に発足した新しい分野です。 

 

私たちは新型コロナウイルス感染症対応の経験を通じ、感染症危機が、国民の生命と生活の安定を大きく脅かすことを、認識しました。そして今もなお、世界は新興感染症等の発生とその拡散の恐れに直面しています。 

 

新興感染症等は、発生時期を予知し、発生を阻止することが極めて困難です。このため、ワンヘルスアプローチや薬剤耐性(AMR)対策などを進めるとともに、平時から感染症危機に備えた体制を整えながら、新興感染症等の発生を早期に探知し、迅速に有事に切り替え対応することが重要です。 

 

こうしたことから、本分野の重要なミッションは、感染症危機による国民の生命・財産への被害を最小化することであると考え、 

○感染症インテリジェンス機能 

○パンデミックを想定した危機管理体制 

○持続可能な感染症危機管理の体系化 

をテーマに活動を開始しました。 

  

一方、感染症対応において、教育、医療、企業及び行政等の現場で、リーダーシップとコミュニケーション能力を発揮して機動的に活動できる大学院生、学部生及び社会人を育てていくことを、もう一つの重要なミッションと考えています。略称の "IDEA "に込められた思いを共有し、感染症の知識、豊かな着想等を育みながら未知なる脅威へ挑む。そうした次世代の人材を社会へ排出してまいります。 

 

そして、本学内のみならず、関係機関とのネットワークづくりを積極的に進め、感染症に強い社会の実現に貢献したいと願っています。 

 

何卒ご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。